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みんなの広場「こころのパレット」

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ポケットいっぱいの 引用
池見隆雄 2008/11/13(木)22:09:47 No.20081113212442 削除
A「この近くの公園にくぬぎが何本かあって、たくさんの実が落ちている」。
D「あの、ぽってりと大きな実ですね」。
A「うちの子供らに拾って帰ると目を輝やかしたもんだった。楊枝をさして、コマのように回してやったり」。
C「Aさん、その頃が、懐かしいのかな?」
A「・・・・僕自身としては何かと苦しい時期だったが、子供らとの関わりでだいぶ救われていたな」。
C「拾っていってあげる人がいる、て、幸せよね」。
A「・・・・・・この前の日曜に郊外へ出たとき、家内がどんぐりを拾ってたんで、『どうしたの?』と尋ねたら、小学校の1年生へ持っていってやるとか。で、ここのどんぐりは小さいが、公園にはくぬぎが落ちていると教えたら、とってきてくれというんだ」。
D「Aさんの奥さん、小学校の先生でしたね」
A「本人は4年の担任なんだけど、1年生が喜ぶと考えたらしい。工作にも使うことがあるそうで」。
C「公園で拾ってあげたの?」
A「久しぶりに、上着のポケットいっぱい」。
D「“ポケットいっぱいの幸福”という歌か詩か、たしかありましたね」。
返信(2)を読む 最新返信日:2008/11/14(金)20:34:55

挨拶 引用
池見隆雄 2008/11/11(火)22:37:27 No.20081111221005 削除
こういう挨拶の起こりがだれに、あるいはどこに帰されるのか私は知らない。――わが家では、妻の方が早く出勤する。玄関わきの私の部屋の前を通るとき、おりおり、
 「行ってきマンモス」。私も
 「行ってラッコ」と応ずる。
 帰宅の順はまちまちだが、
「ただいマンゴー」、「おかえリンゴ」などとなることがある。うちの子供らがまだ家にいた頃、彼女らを、
「がんばリンゴ」などと言い慣らわしていた。
 私は一度、挨拶は正しくすべき、と妻子にきつく言い渡したことがある。けじめをつけさせることが、親のだいじな役割と思いこんでいた。
返信(3)を読む 最新返信日:2008/11/14(金)12:51:49

雨音 引用
池見隆雄 2008/11/12(水)20:51:48 No.20081112202924 削除
A「朝から曇っていたが、降り出したね」。
C「Aさん、雨降りが好きよね「蛙みたいに」。
A「僕は、蛙も好きだよ。とくに、ある作家の『交尾』というカジカ蛙の出てくる短篇と、別の作家の『赤蛙』を知って以来か・・・・・・」。
B「蛙に、思い入れがあるんだね」。
A「雨脚が強くなって、雨音がし出したな・・・・・・雨音に包まれていると僕は、そのままじっとしていたくなる」。
B「僕たち、向こうへ行こうか?」
A「たまには君たちも、雨音を意識してみないか」。
A・B・C「・・・・・・・・・・・・・・・」。
B「蛙たちも、雨を聴いているかな?」
C「木や草も聴いているわね、雨自身も」。
A「黙って聴いて」。
 (この文は、まだ残暑のような気候の、1ヶ月前くらいにメモしていました。)

星雲の志 引用
池見隆雄 2008/11/5(水)09:11:14 No.20081105090142 削除
C「こんどの会報の表紙の事、いつものグリーンと違って黄色なのね」。
B「黄色というより、金色に近いんじゃないか。これは、君の注文?」
A「モノクロの天ノ川の写真で映えるんじゃないかと思って」。
C「ちょっと見、夜空に光が差しているような雰囲気になってる」。
A「表紙の言葉は、青い雲と書く『青雲の志』に引っ掛けたんだが、これには高く超え出るという意味がある」。
B「・・・高い天の星、あるいは、この世を高く超え出たところの光が会報の読者に届くようにと?」
A「そういうことにしておこう」。
返信(1)を読む 最新返信日:2008/11/6(木)14:26:01

言って欲しかった 引用
池見隆雄 2008/11/1(土)14:12:33 No.20081101140400 削除
A「きのう、ある人から、身の上相談を受けてね・・・」
B「進展があったかい?」
A「どうなんだろう・・・同じところをグルグル回っているみたいな・・・」
B「そのあと、どんな気持だった?」
A「遣りきれないというか、割りきれないというか・・・重たいものを呑み込んだような不快さが、なかなかとれない」。
B「真剣に聴いてあげたんだね」。
A「・・・そうか、僕はだれかに、それを言って欲しかったんだ。結果はどうであれ、僕は力を尽した。
B「A君、今夜、飲みに行かないか」。

収穫のとき 引用
池見 隆雄 2008/10/30(木)21:39:09 No.20081030213429 削除
A「この頃、音楽を聴いても、心の中へ入ってこなくてね」。
C「そのとき、どんな気持?」
A「・・・寂しさかな、友人と音信不通になっているような・・・音楽に限らず、読書の意欲も低下している」。
C「全体に、外から内へ、入ってきにくいのかしら?」
A「そうだね・・・」。
B「A君の側から、もっと出して行きたいのかな?」
          
                    (続く)
返信(1)を読む 最新返信日:2008/11/1(土)03:05:01

待つ 引用
池見隆雄 2008/10/23(木)10:11:27 No.20081023100302 削除
B「国内も国外もだいぶ旅行してみたんだが、探しているものを見つけられなかった」。
A「何かを求めて、旅行していた?」
B「最初は好奇心というかなんとなくだったんだけど、あるとき、『おれ、探しているんだ』と自覚したわけさ」
A「そうなんだね・・・」
B「何を探しているのか、と僕に尋ねないのかい?」
A「そうしたいと思ったら、そうするだろうと思って」。
B「・・・ありがとう。待っていてくれて・・・いつか、本当に話したくなったら、聴いてくれる?」
A「あっ、喜んで」。
B「それで、気が楽になったよ」。
返信(2)を読む 最新返信日:2008/10/30(木)22:02:48

空気のように 引用
池見隆雄 2008/10/26(日)20:31:42 No.20081026202119 削除
B「『やまびこ山荘』が、閉鎖になるかもしれないんだって?」
A「今度の秋の3泊グループが、そこでの最後になるかもしれん」。
B「最初はいつだった?」
A「たしか平成5年の春だったと思う。『やまびこ』へ行く途中の桜並木が、満開だったのを覚えているよ」。
C「Aさん、だいぶショックじゃない?」
A「便利で、安価で、自然環境に恵まれていて、料理、温泉もよしという施設は、他になかなか見つけられないだろうけれど」。
                                 (続く)
返信(3)を読む 最新返信日:2008/10/28(火)14:34:35

幸せのおすそわけ 引用
池見隆雄 2008/10/21(火)20:54:27 No.20081021201037 削除
日曜日、なじみのケーキ屋のタルト・タタンを食べ始めたところで、ケーキ好きの長女の顔が思い浮かぶ。
「マキへ、<幸せのおすそわけ>と書いて、写メールしてくれん」と妻へ頼む。長女は東京在、また、私は、ケータイを持っていない。
大写しのケーキの写メールへ対し、先方から電話が入る。
「お父さんが、幸せのおすそわけなんて言えんように、口をつねっといて」と伝言されたとのこと。
なぜ長女は幸せになれないんだろう、と私はふしぎに思う。
返信(1)を読む 最新返信日:2008/10/24(金)14:02:52

してあげられること 引用
池見隆雄 2008/10/15(水)22:45:01 No.20081015223606 削除
A「家族が心なり、からだなり病んでいる人は、何かと大変だろうと思う。もちろん、ご当人も辛いわけだけれども」。
B「知り合いの中に?」
A「何人かね。話を聴いてあげられれば、そのときは幾らか元気を回復されるけれど」。
B「一時的でしかない?」
A「僕がしてあげられることは、それくらいだと分かっているんだが、もっと元気が持続するとか、おうちの方も元気になられればなーとつい・・・」。
B「そうなれば、君も嬉しい?」

               (続く)
返信(3)を読む 最新返信日:2008/10/21(火)22:49:50

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