サブが、私の仕事机の一角に。
頭を二度、三度、軽く叩いてやる。
すごく恐がりで、用心深い。
また、鋭敏な自己卑下感の持ち主――微かでも私が、
彼女の存在を煩わしく感ずる(あくまで内面で)ことがあるとすれば、
忽ち姿を消す。
私に信頼しているのか、していないのか?
信頼の域には至っていなくても、
他のライフスタイルより、幾らかここが増し
と踏んでいるのか?
最大一時に5匹いた猫の内、
彼女は常に、貧乏くじを引いてきた。
それについて、私に負い目もある。
一般的な言い方をすれば、
サブと私との相性は決して良好とはいえないが、
それは、似た者同士に起因するのかもしれない。
(以上の文が気に入らなかったらしく、
いつの間にか、彼女は、そこにいない。) |