ボクのおねーたんは、ある春の日、突然やってきた。
クンクンクン。他の家族と同じにおいがする。新しい仲間だ。
おねーたんは、しばらくの間ものすごく起きるのが早かった。
そして泣くのだ。朝っぱらから。
ボクは少し驚いたが、おねーたんのひざの上にのっていてやった。
突然大声で泣き始めたときはどうしていいか分からなかった。
普通に落ち込んでいるときは、ボクの大事なぬいぐるみを
おねーたんの周りに並べてやった。
寝込んでるときは、そばで一緒に寝てたり、体の上を横断して笑わせた。
今のおねーたんは、ずいぶん調子がよさそうだ。
これもボクがいろんなカッコをして笑わせたからだと思う。
これは、蜂のカッコをしたとき。 |