協会の門内のそこここに、
紫陽花が大きめの葉を天へ伸べ、
花をつけている。
位置によって、花弁は空色だったり、
ピンク色へ傾いていたり。
今週月曜日夜の、
エンカウンター・グループ的集い(「仏教の会」)のとき、
座の中央にも、
その花がガラスの花瓶に活けられていた。
最初に訪れた初老の男性が、
「きれいな色ですね」。
「空色が深いですね」 と応答する。
3番目の女性が、
「明日は雨になるそうですよ。
雨が降らないと、紫陽花も可哀想」
どんなふうに可哀想なのか確かめもせず、
「そうですね」。
翌日は、予想通り、朝から雨。
花瓶のその花、
飾りガラス窓に身を寄せつつ咲いている外の花、
彼らと私と、
静かな雨音の促す内省下で、一つに融け合う。
チビは雨中を、どこかへお出かけ。 |