昨夜からグンと冷え込み、
今朝、自宅から協会に届くや否やの室温摂氏6度。
エアコン、灯油ストーブ、電気ストーブを適宜使い分け、
12度まで上がる。
公園へ向かった窓を、幾分か空かす。
灰青色の空、鉄筋の建物の一角を、
数種の落葉樹が己の幹や枝を素材として、
いびつで細やかな縞模様に飾り立てている。
なじみ深い日常の面差しが、
ごく狭い形に押し込められて、
次第に異形を呈し出すのだ。
寒に引き締まった大気が、
寄せては返す波さながら、
それらの盛んなる息吹きを伝えてやまない。
座卓を前に端座の私は、
せめて、押し寄せる波に耐え得る小島たらんとして、
能う限り背筋を伸ばす。
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