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先日、貯まった小銭を貯金しようと郵便局に持っていったら「50枚までお預かりします。それ以上になると料金
がかかります」と言われ驚いた。貯金するのに「お金」がかかるとはどういうことか、キツネにつままれたよう
な話だ。以後小銭が増えないようにカードを使っている。新聞に居酒屋や床屋でスマホ決済が始まり、日本で
もキャッシュレスの時代が始まったと報じている。この本は「お金」はもうすぐ消えると銘打った190頁の新書
だが、社会構造を変えてしまう重大な変革が書いてあった。いま現実として、硬貨やお札の貨幣が消え始めてい
ます。これこそが未来の「お金消滅」の第一段階ですキャッシュレスであることはマネーレスになると考えられ
ます。本当にそんなことが起こるのでしょうか。「お金が消滅する」ということはモノやサービスが無料になる
という状況です。例えば、デジタルデータはいくらコピーしても減らず需要に対して必ず供給できそうです。
そのため、デジタルのものは遅かれ早かれ無料になると主張する人もいます。フェースブックやグーグルはデジ
タルな無料のサービスで多くのユーザーを集め、一方で広告主に対しては有料で広告枠を提供しています。デジタル分野を中心として、こう
したビジネスで無料が当たり前になるところが見られますが、デジタルだから必ず無料という段階にはまだ至っていません、事業には何らか
のコストがかかりますし、実際に値段がゼロのものを供給し続けようとすれば、赤字は必至でその事業はスタートすらしないでしょう。私たち
が「お金」の経済に束縛されている間は、すべてのモノやサービスが無料になる事はありません。この束縛を外す有力な見通しが述べられてい
ます。
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