先日、カンボジアで対人地雷除去活動をされている、大谷賢二さんの講演を聞く機会がありました。
講演で、対人地雷がなぜ悪魔の兵器といわれるのかと、3つの理由をあげての話でした。
一つ目は「残存性の兵器」、二つ目は「無差別性の兵器」、三つ目「残虐性の兵器」、これらの事で
悪魔の兵器と言われるとのこと。
一つ目の理由は、戦争が終わっても地中に埋まったままで何時までものこる。
二つ目の理由は、踏めば即反応して爆発し、とくに子供の犠牲が多いとのこと。
三つ目の理由は、対人地雷は死に至らしめるのではなく、損傷を与えることが目的。
過ってカンボジア紛争時に埋設された地雷を探査機で探し、手作業で撤去されているそうですが、最近の
地雷はプラスチック製がほとんどで、探査するのが難しいそうです。
重機で処理する方法もあるそうですが、地形や軟弱地盤、樹木が繁っているなどで重機には難点があり
また重機は非常に高価とのこと。
身近な所では、戦後80経っても沖縄には、いまなお大量の不発弾が埋まっていると言われていますが、これも
悪魔の兵器の一つではないでしょうか。
現役時、沖縄で工事を行う時は必ず不発弾調査を磁気探査機で行いましたが、探査が出来る深さは地中2.0m位
までで、それ以上必要な時は2.0mまで掘り下げて調査を繰り返しました。
磁気探査も完璧ではなく、掘削工事や杭打ち工事の時は、ひょっとしたら不発弾に当たるのではと常に不安でした。
こんな現役時の、沖縄でのこと思い出しながら聞いた講演でした。
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