私は原子力平和利用の推進を期待する技術屋OB。この膨大なエネルギーを排除するのは勿体ない。
関西電力では使用済み核燃料の保管場所が満杯となり、フランスに処理依頼するとの事。
ウラン235は臨界量以上が集合すると核分裂して膨大な熱エネルギーと放射性廃棄物を出す。
使用済み核燃料の大部分は核分裂しないウラン238で、一部はプルトニウム239に変わっている。
プルトニウムはウラン235と同様核分裂するので、これを再処理 (MOX燃料化)すれば又利用出来る。
日本列島は原材料や石油・ガスなどの資源に乏しく、すべて外国からの輸入に頼らざるを得ない。
中東紛争やOPEC等の都合で日本経済は息の根を止められそうになった事も少なくない。
こんな事情から原子力発電を増やし、再処理施設が稼働すれば日本は自立安泰という事であった。
ところが青森県六ヶ所村の再処理施設はトラブル続きで26回も延期され、いつ完成するのか宛にならない。
フランスで出来る事が技術立国を標榜する日本で何故出来ないのか?
この工場は日本原電(株)で東電から社長、日立・東芝・三菱重工から14人の取締役、従業員3,100人で構成され、総資産3,4兆円との事。
寄合い所帯では「船頭多くして船 山に登る」無責任体制になっているものと思われる。
嘗てJAXA(宇宙航空研究開発機構)が寄合い所帯でロケット打上げが失敗を続きだったが、三菱重工1社に任せたら成功したいきさつがある。
組織の抜本的な見直しが緊急の課題ではなかろうか?
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