九州北部の梅雨入りはつい先日。
平年よりだいぶ遅れ気味とのこと。
昨日曜日、なじみの郊外の田園へ。
そのさ中に「八龍さん」という神社が所在し、
境内の一隅にびわや梅が実をつけていました。
ほんのりと紅色を帯びた梅の実に何やら心惹かれ写真を数枚。
そのときになって、「つゆ(梅雨)とは梅の季節に降る雨のことか」と思いつき
帰宅後に国語辞典を引くと、まさに「梅の実のなる頃に降る雨の意」と。
うかつにも、この歳までその事実を認識していなかったわけです。
葉蔭でひそやかに、あるいは雨滴に打たれている紅を帯びた梅の実――
暫時眺めていると、遙かな遠い心持へ誘われます。
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