5,6年前になるか、昨年夏に死んだ協会猫、サブの仔の一匹を、
他県の方に貰っていただいた。
その方にお孫さんが生まれられたときに、
ベビーベッドの末にその仔(トム、但し女の子)が後脚で立って
赤ん坊を覗き込んでいる図柄の写真が届けれらた。
私が、「猫や犬は、こういう場合、よくそうした仕草を見せますね」
と返信すると、
「トムは違うんです。トムは私に孫が出来たという事態を承知で見守っているんです」
と、ご指摘いただいた。
予てから、トムの賢明さのエピソードは折々届いていた。
ところで、確かにトムは、幼少期から状況判断などで
きょうだいたちに優るリーダー的存在であり、
私はそのことを、貰っていただくに当たってありのままお伝えしたのでけれど、
「仲人口でしょう」と軽く一蹴された覚えがある。
トムの真価が認識されたのは嬉しいが、
真価と愛着とが分かちがたい最近のその方の言が微笑ましい。
また、元の飼い主としてありがたい。 |