バッハの鍵盤楽器のための作、『イギリス組曲第2番』を聴いた。
ィ短調の曲だけれども、曲自体も演奏も楽しいと感じられた。
奥に何らかの悲しみを秘めつつ、なお微笑んでいる・・・
ふと庭の水仙を想い出した。
水仙も、そんなふうに看(み)て取れなくもない、
「ナルシス」と呼ばれるゆえんか。
バッハのその曲によっても、内面にある種の推進力が生じてき、
ラヴェルの『クープランの墓』を連想させられる。
こちらの曲は、ラヴェルがバロック時代の様式を借りて、
第一次大戦で命を落とした友人たちの思い出と追悼のために作ったという。
それは彼の、スピノザがいうところの「コナトゥス(現実的本質)」――創作欲をも
強く刺激したことと思う。
私自身の何らかのコナトゥスも、
推進力として浮上してきているのか。 |