アンジェラ・ヒューイット(ピアノ)奏する『フーガの技法』はなかなか良い。
しかし、私の心はまだ『平均律クラヴィーア』(全48曲)へ向いているので、
今朝もランドフスカヤのハープシコードでそちらへ耳傾ける。
唸ってしまった――何度でもそうなる。
今日午後以降は、同曲のリヒテルのピアノを取り上げようと思う。
それを終えても、なお、ズザナ・ルイジイチコ―ヴァも手元に控えている。
リヒテルのは、若い頃、素人オーケストラに加入してチェロを弾いていた
在京の友人が勧めてくれた。
その彼からの昨年の賀状に、
「老人ホームみたいなことろへ入れられるようです」とあった。
ある事情で、彼には、全く身寄りというものがない。
生活に支障を来たす疾患持ちでもある。
今年頭は、彼からの賀状が途絶えた。
宛先を知らないので、こちらから連絡の取りようもない。
『フーガの技法』からは、私にも孤高の精神といった閃きが聴き取れなくもないように思うが、
『平均律』の方は、まだしも生活臭を漂わせているだろうか?
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