残暑厳しい日がつづいていますが、こんな日の中でも屋外で仕事をしている方はたくさんいます。
なかでも建設作業に係る方々がそうではないでしょうか。
「モドキさん!昨日鉄骨の建ちはチェックして正確に建てたのですが、今日チェックしたら大きく
誤差が出てきています」。
夏場の陽射しと暑さで、鉄骨部材が大きく延びて至るところが歪んできています。
モドキが元気の頃の夏場も暑さは厳しかったですが、いまほどではありませんでしたがそれでも暑さの
影響は多々ありました。
金属製品、特に鉄筋は素手ではとても触ることは出来ません、鉄筋組立職人は厚手の手袋が必需品でした。
「モドキさん、これ見て」と言われ座布団状の肩当をめくって見ると、肩は赤く腫れあがっています。
焼けた鉄筋を担ぎつづけた結果の低温火傷です。 防具を着けていてもです。
「明日の墨出し(寸法付け)は、朝の5時からやろう」。
巻き尺の気温影響を考えてのことで、基本寸法だけは温度補正計算をするのですが、刻々と変わる気温に
なかなか対応できず夏場の墨出し作業は苦労しました。
モドキの若い頃の夏場でさえ暑さの影響には色々と苦労したもので、いまの猛暑の影響はどれほどの
影響があるのだろうかと思ってしまいます。
建設現場を見かけると、つい現役時代を思い出し、いまはどんな暑さ対策や方策がなされているのだろう
かと考えてしまいます。
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