一昨昨日も、大汗をかきつつ山歩き。
大佐野山の頂上で家内手作りの弁当を広げ、さて下山に掛かったところで、
後頭部に混濁感が生じ、それが意識されるとともに気が滅入る。
休日を利用してせっかく自然の懐へ分け入りながら、
こんな体(てい)たらくを持ち帰りたくない・・・・
そのときふと、思い付いた、
熱中症!
手持ちの飲料水を飲み干し、
汗まみれの身体をタオルで拭い着替えを済ませると、
次第に心身が、正調を取り戻す――心地良さが感得される。
またしてもスピノザを引き合いに出せば、
彼は、生命体の本質に「コナトゥス」という名を与えている。
直訳ならば「力」、「努力」を意味するらしい。
「コナトゥス」は、生命体が現状を維持しようとするときに働くエネルギー。
そこで、わたしが、熱中症の兆候に気付けたことや、それへの対処は、
そのエネルギーの促しに負うているということになる。
また、兆候への気付きや対処そのものも、
「変状の能力」=「本質」と呼ばれる。 |
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