江別神社「宮司の独りよがり」

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『鎮守の森』が地球環境を守る 引用
江別神社宮司 2005/3/4(金)08:23:08 No.20050304082139 削除
小生の加入しているメルマガに次のような文が掲載されて
いましたので転載致します。


 京都議定書が2月16日に発効されたが、わが国も二酸化炭
素排出規制に向けて、大変な努力が必要なようだ。地球環境を
守るためといいながら、米国はいち早く議定書が離脱し、日本
も議定書が手交された当時よりも二酸化炭素排出量は多くなっ
ているのが現状である。地球環境は大事だと言いながら、各国
間にはこと、産業の発展のため、議定書で書かれていることが
そのまま守られることは相当な困難を伴なうであろう。

 しか2月18日付、産経紙では「地球環境を守る鎮守の森」
と題して、国学院大学の学生らの調査によると東京都内の神社
の「鎮守の森」が、日本の平均的な森林の3倍以上も二酸化炭
素を蓄積していることがわかったという記事が掲載されていた
が、しきり感心した。

 鎮守の森はシイやクスノキなど二酸化炭素の吸収量が大きい
広葉樹が多いこと、また鎮守の森は手入れが行き届いて、日光
がよく当たることも吸収量が多い一因ということであるが、い
わば鎮守の森が、地球環境を守るのに一役買っているという話
である。

 そういえば神社の鎮守の森にはいると、外界の喧騒な雰囲気
と異なった静かな空間と静けさ、自分と神様とが向き合ってい
る落ち着いた雰囲気、心なしか空気がおいしい感じがする。そ
して誰しもが人々の願いを込めた祈りの清らかさが身体を包ん
でくれるような大安心の気持ちがしてくる。

 それも鎮守の森が科学的には二酸化炭素を吸収している働き
であろうが、日本人は古来から、この自然に神を見出した民族
であり、感覚的に鎮守の森を守ることが自分達の先祖、故郷、
信仰を守ることがわかっていたのである。

 その意味では二酸化炭素排出規制への努力は各国の思惑もあ
り、困難は伴なうが、日本の場合には古来から神社の鎮守の森
を守ることによって、行ってきたのだという事実を、この大学
生の調査は教えているのである。

「神社は地球環境を守っている」、新しいコンセプトになるの
ではないかと興味深く、記事を読んだ次第。

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