江別神社「宮司の独りよがり」

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Re:はじめまして、場違いかも 引用
江別神社宮司 2005/8/14(日)12:30:16 No.20050814122949 削除
びょん様、御丁重なる書き込みを頂き、誠に有難う御座います。

「菩提寺の件」について

小生の女房の母が昨年末に逝去致しました。
女房の郷は静岡県藤枝市で宗派は曹洞宗ですので、その習慣に従って
葬儀を済ませました。

女房は二人姉妹の妹で、姉夫妻は東京在住で共稼ぎ、宗教は我が家と
同じ神道です。

いろいろな事情の説明は割愛しますが、結局「仏壇」は江別神社宮司
である小生が預かりお守りする事と致しました。

神社の宮司が「仏壇」をお守りするというのは奇妙に思われるかも
知れません。

しかも、小生にとって「曹洞宗」は「なじみ」の全くない宗教であります。
しかし、仏壇を「お守り」しようと決心しました。

どうしてかって言うと「女房の親」だからです。

必要以上に「宗派」にこだわるよりも、「お祀りする」「お守りする」と
いう原点に近いところで考えられた方が、ストレスを溜めずに生きられると
思います。



もう一点。

どんな業界であっても、それが宗教であろうが医療機関であろうが
建築業だろうが「図々しくてずる賢い人」もいれば「生真面目で誠実な人」
もいます。

「人間の世界」である以上、いろんな人がいるのは皆おなじなのです。

ほとんどの僧侶は「仏法」を真面目に説いていると思います。
しかし、中には「生臭い」のもいるでしょう。

その「生臭坊主」に着目して「仏教」を判断するのは誤りです。
「本質」を見失います。

「本質を見抜く目」これを仏教では確か「内観」と言ったと思います。
「内観」に磨きをかけて「生臭坊主」のもっとずうっとずうっと奥にある
「崇高なるもの」に注目した方が気持ちよく生きられます。




そして、「生真面目で誠実な人」にも必ずや「脂っこい部分」があると
言う事を忘れてはなりません。
そういうものなのだ、と思います。

以前にも書いた事がありますが、「人は善行しながら悪事をはたらき
悪事をはたらきながら善行するものだ」という言葉を。

みんなこの「どうにもならない」矛盾の中で生きているのでしょう。
ですから大切なのは「時々自身を振り返って見る」と言う姿勢なのです。

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