江別神社「宮司の独りよがり」

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「用事があるから・・・」 引用
江別神社宮司 2009/12/27(日)09:17:44 No.20091227091602 削除
昨日は平成16年12月26日に急逝した義母の祥月命日。
朝のお参りの時、たどたどしく「般若心経」を奏上いたしました。

あの世の婆さんは神主があげる「お経」をどんな気持ちで聞いて
いたのだろうか。


その前日の25日、小生が毎月お参りにお伺いする密教のお寺の
先住さんとお話をして、「目からうろこ」が落ちる思いをした。

もう60歳を過ぎた先住さんには、90代の寝たきりの母がいるそうで
時々「母は何のために生きているのだろうか?」と疑問に思う
事があるそうだ。

その時、先住さんは「母はまだ用事があるから生きているんだ」と
思うようにしている、と仰られた。

認知症になろうが、寝たきりになろうが、口がきけなくなろうが
「人はまだこの世に用事があるから生きている」と仰られた。

この言葉を聞いた時「ハッとした」思いだった。

静岡の老人介護施設にお世話になっている94歳で認知症の義父も
「まだこの世に用事があって」生きているのだ。

「義父の用事」とは一体何なのか?

これを考えるだけでも「我々に何かを与えてくれている」
「示唆をしてくれている」と思うのである。

密教の僧侶よりすばらしい「クリスマスプレゼント」を頂いた
思いだ。

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