江別神社「宮司の独りよがり」

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ひな祭り 引用
江別神社宮司 2010/3/4(木)08:17:27 No.20100304081133 削除
昨日は桃の節句、ひな祭りでありました。

うちには娘はいないのですが、平成6年の4月に第三子を流産して
おります。

私共夫婦はこの第三子が「女の子」であったと信じていて、
ちゃんと名前もつけてご先祖と一緒にお祀りしております。

ですから昨日は、この子のために江神會のTWSのお店に行って
ケーキとクッキーを買い、お供えしました。


この16年前の春はとても辛い経験でした。

この時、小生は青年神職会の北海道の事務局長をしていて、
翌日から全国の総会出席のため東京出張と言う前夜でした。

女房が出血し、お腹が痛いと言っていたのですが、その夜は結局
我慢させて病院へは行かず、翌朝に病院へ送った足で小生は空港に
向かいました。

何故かというと、この出張には10名程の同職が上京するのですが
事務局である小生が飛行機、ホテルなどのチケットを全員分預かって
いたので、どうしても空港までは行かなければならなかったのです。

空港でチケットを渡し江別に戻り、女房の入院先の病院へ着くと
もう既に流産のあとで女房は青白い顔で泣いていました。

小生の「妊婦が出血する」事に対する認識が甘過ぎて、この様な
事態となってしまいました。

小生は病院にさえ行けば、何とかなると思っていて、折角授かった
子供が死ぬなどと言う事は全然考えておりませんでした。

しかも、女房のショックは小生のそれの比ではない事も実感致し
ました。



幸いなことに生前の子供の胎内での超音波写真が一枚残って
おりましたので、これもお祀りしております。

小生が泉下を訪れた際には、この子に謝らなければならないと
思っておりますが、とりあえず、昨日はケーキとクッキーを
お供えしたのです。

今日、お下がりを頂きます。


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