先日テレビで、東日本大震災関係のニュースを見ていましたら
学者か評論家かは忘れましたが、「この様な大震災が起きた時
地域社会がちゃんとしているかどうか」が大変重要だ、と仰って
おりました。
震災時における「助け合いや思いやりの精神」が略奪や暴動を
起こさず、また復興に向けての大きな力になる。
そして、このちゃんとした地域社会が成立している大きな要因に
「伝統的な祭り」を挙げておりました。
その地域で長い年月を積み重ねて守られてきた「祭」が作り出す
人間関係が、地域の中での信頼関係に育ち、この様な時に力を
発揮する、と言う様な事を仰っておりました。
小生が常々信じていたことを、そのまま仰って下さったので全く
「我が意を得たり」の思いでした。
福島県の原発近くの神社で退避勧告が出ているのにも拘わらず
「神社を守らなければならない」といって退避しない宮司さんも
おられると仄聞しております。
小生がもしその立場にあったら「退避しないで神社を守ろうとするか」
全く自信がありません。
しかし、宮司たるものお社を取り巻く地域社会にどっぷりと浸かって
「祭りを通じて豊かな人間関係を育み、ひいては信頼関係で結ばれる
地域社会作りに貢献する」という役割を改めて認識いたしました。 |