江別神社「宮司の独りよがり」

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訃報に接し 引用
江別神社宮司 2022/10/21(金)14:49:18 No.20221021125256 削除
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 先日、先輩神職が逝去されました。

私は先輩がお亡くなりになるような状況ではなかったと思っておりましたので、大変驚きました。

 もう40年近くも以前の当時、神職になりたての私はこの先輩が怖くてまともに顔を見て
話を出来ませんでした。

 私は生まれ育った江別で神職として江別神社に29歳で奉職するとほぼ同時に、江別青年会議所に入会し
地域活動をスタートし、また神社界の青年神職会の一員としても活動し始めました。

 何年かして、江別青年会議所創立30周年の年に事業担当の副理事長を拝命予定でしたが
同じ年にこの先輩神職から青年神職会の北海道の事務局長になることを勧められました。

私はJCの副理事長と青年神職会の事務局長との両立は絶対に無理と判断して、先輩の強い勧めが
あったにも関わらず、事務局長をお断りしました。

その後に一緒に飲んでいる時に「お前はJCと神社界とどっちが大切なんだ!」とお𠮟りを受けたのですが
私は「江別神社にとって一番大事なのは地元の江別です」と答えました。

お互い口から泡を吹いて「地域のことや神社のこと」について議論しました。

酔った勢いで、この怖い先輩に言いたい放題しましたが、このことがあって以降は何かあると
「内田!内田!」と声をかけてくれるようになりました。

先輩が私のことを認めてください始めたと感じて、とても嬉しかったです。

 今回訃報を耳にして「人間とはこんなにもあっさりと命を失くしてしまうものなのか」と
人の命の儚さを改めて痛感いたします。

 只々ご冥福をお祈り申し上げます。

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