みんなの広場「こころのパレット」

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〈Mさんへ〉 引用
池見 隆雄 2013/6/12(水)13:25:00 No.20130612125756 削除
 3日間の富山エンカウンター・グループ2日目夜のセッションを終え、私は、ご参加個々と方と、
今一つコミュニケーションでき損ねているとの飽き足らなさに、けっこう深刻に捉われていた。
 翌朝の最後のセッションに臨むときも、
 「今回のグループは、このあたりまでか・・・」と、意欲的であったとはいえない。その分、帰路の
遙かさが、億劫に思われもしたわけで。
 しかし、ある方の発言をきっかけに、それまでの話題が揺り戻される具合に、グループは大きな
うねりのように展開し、死生観の深味を帯びてくる。私自身も、胸中の想念を、ほぼ余すところなく、
言葉に乗せることができた。
 3日、4日の合宿グループでは、構成員の一言動が、折々、転換点を画す。しかし、振り返って
みればそれは、それぞれが、自己と他者の課題へ、誠実に取り組む姿勢の持続があって、しかも、
互いに力を尽くしても、ある一線を越えられないようなときに限って。
 グループの面白み――醍醐味は、個々の力の和以上の何らかが、関係性の熟成を温床として
働き出すというところにあるか?譬えるなら、長い冬を耐えて、その春初めての緑が、雪の間に
顔を覗かすんだ。
 そして、私たちの存在の基底が、孤独であるならば、決して、そうした創造的な力は、働き出さ
ないに違いない。

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