咋年4月下旬、妻が足首を骨折して入院したのをきっかけに、
月曜から金曜の昼食を、宅配専門店から届けて貰うようになった。
この間、配達の担当者は3度入れ替わり、現在は30代(と思う)の女性。
その人になって半月も経ないうち、1週ばかり、
その前の男性が代理を務めるということがあった。
次に現れたとき、
「カムバックしたね」 と言うと、
「インフルエンザで辛くって、辛くって」 と声音に真(まこと)がこもる。
この頃また代理の人が届けてきたので、
「いつもの人は?」 と尋ねたところ、
「急にお休みになってしまって」 とのみの応答だったけれど、
数日寒い日が続いており、以前のこともあり、多分風邪だろうと。
翌々日、その人は、顔に不釣り合いに大きく思えるマスクを掛け、
咳をしがち、顔色も悪かった。
「大丈夫?」 私は声を掛けてみた。
「はい」 との即応だったが、翌日、
「わたし喘息を持っていて、風邪をひくと喘息が出るんです。
だから、風邪ひきたくないんです」 と彼女の方から。
「それは苦しいね」。
これが金曜のことで、翌週月曜は、今冬一番の冷え込み。
その人からマスクこそはずれていたが、
咳の気配は払拭されてない。
「せっかく治ったのに、今日はめっちゃ寒いです」。
その人がカムバックした後だったと思うが、
配達の際たまたま彼女の目の届く範囲内に、“お座り”のシロが。
「猫、飼ってるんですか?」
「飼ってるというより、住みついているというか・・・」。
「わたしも飼ってるんです・・・(シロが)すごくきれい」。
「そう、とてもきれいで・・・(皆んなそう言う)」。
シロは今朝、食欲も大よそ平生通り。
宅配のその人もシロも、回復してよかった、よかった。 |