みんなの広場「こころのパレット」

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〈よかった〉 引用
池見 隆雄 2015/2/11(水)16:48:13 No.20150211161903 削除
 咋年4月下旬、妻が足首を骨折して入院したのをきっかけに、
 月曜から金曜の昼食を、宅配専門店から届けて貰うようになった。
 この間、配達の担当者は3度入れ替わり、現在は30代(と思う)の女性。

 その人になって半月も経ないうち、1週ばかり、
 その前の男性が代理を務めるということがあった。
 次に現れたとき、
 「カムバックしたね」 と言うと、
 「インフルエンザで辛くって、辛くって」 と声音に真(まこと)がこもる。

 この頃また代理の人が届けてきたので、
 「いつもの人は?」 と尋ねたところ、
 「急にお休みになってしまって」 とのみの応答だったけれど、
 数日寒い日が続いており、以前のこともあり、多分風邪だろうと。

 翌々日、その人は、顔に不釣り合いに大きく思えるマスクを掛け、
 咳をしがち、顔色も悪かった。
 「大丈夫?」 私は声を掛けてみた。
 「はい」 との即応だったが、翌日、
 「わたし喘息を持っていて、風邪をひくと喘息が出るんです。
  だから、風邪ひきたくないんです」 と彼女の方から。
 「それは苦しいね」。

 これが金曜のことで、翌週月曜は、今冬一番の冷え込み。
 その人からマスクこそはずれていたが、
 咳の気配は払拭されてない。
 「せっかく治ったのに、今日はめっちゃ寒いです」。

 その人がカムバックした後だったと思うが、
 配達の際たまたま彼女の目の届く範囲内に、“お座り”のシロが。
 「猫、飼ってるんですか?」
 「飼ってるというより、住みついているというか・・・」。
 「わたしも飼ってるんです・・・(シロが)すごくきれい」。
 「そう、とてもきれいで・・・(皆んなそう言う)」。

 シロは今朝、食欲も大よそ平生通り。
 宅配のその人もシロも、回復してよかった、よかった。

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