3日、日曜日、私の住んでいる春日市など後援の、
ピアノ独奏をメインとする、小規模な演奏会へ出かける。
ピアニストは、国際コンクール入賞歴にも富んだ実力者。
チラシには、シューベルトやベートーヴェンのポピュラーな小曲のみ記載されていたが、
この機会に、シューベルト未完の〈幻想曲 ハ長調〉を、
ピアニスト自らが加筆・補完した貴重な曲にも接しられた。
その曲の密度濃い錯綜する曲想の中に、
作曲者の浮動して落ち着き所のない心情――切なさが、
我がことのように偲ばれた。
その他、シェーンベルクや、
モーツアルトの再来と讃えられながら、不遇な生涯に甘んじたコルンゴルトまで。
その夜の入浴時、
健康状態チェックの器機で計測すると、
前々日より体重微増、筋肉増、脂肪減、基礎代謝増と出た。
これら、ひと汗流した後を想わせる数値の改善が、
コンサートへの満足度、
あるいは、それが、心・からだの糧となった表示でもあると、
私は経験上、心得ている。
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