昨シーズンにおいて、酒田北港ではハタハタの大量接岸により大騒ぎと
なりました。
その際に、釣り人やら一般の人達によるハタハタの捕獲方法がどんどん
エスカレートして、漁師顔負けの投網などが多く使われてハタハタが大量に
捕獲されてしまった問題で、漁業者などからハタハタの採捕をやめてほしい
との多くの意見が出されておりました。
これを受けまして、海区の漁場委員会などから、「釣り人の釣り以外は認め
ない」との強い要望が一般遊漁者に対して出されていたものです。
これらの諸問題を更に検討するために、県の海面利用の調整委員会
（自分事、魚信も委員です）でも、各方面からの意見を聞いてその調整を行
う事になったものです。
漁業者サイトでは、釣り人による釣りだけを認める形で、釣法的にもエサ釣り
以外は禁止するとの案件であり、カラ針釣りや、タモの使用も禁止する意向で
したが、自分の意見としては、釣り人の釣法を一方的に制約したり、釣り人で
あれば常備しているタモの使用までを禁止する事は、例え一部の規制にしても
好ましくないと、禁止規則の制定に強く反対した意見を主張しておりました。
同じレジャー側の委員で、全面禁止に同調する意見も出ておりましたが、釣り
人が釣る程度の事で、ハタハタの資源を脅かす事などあり得ませんから、これ
らの意見はナンセンスであると自分なりに会議でも言い続けてきたものです。
自分の意見と県の水産事務所との考え方は、ほぼ同じだった事もあり、結果的
に今シーズンのハタハタについての規制内容は「釣り人による竿釣り、手釣りに
ついては規制はしない」「ハタハタを採るためのタモの使用はタモの網口直径が
３０ｃｍまでなら良い」と、言う事になりました。
従いまして、サビキやカラ針釣りも規制はしない事に、この度は確定したものです。
しかしながら、どのような場合でも資源を大切にする気持ちは必要だと考えます。
例え釣り人が許される範囲での行為による採捕であっても、釣り人としてのモラル
とマナーを忘れずに、これからも心にゆとりをもった釣りを楽しんで欲しいと自分
なりに祈念しているものです。
魚信のモットーは「釣りすれど網せず」なのです。 本日は魚信からの報告とお願
いでした。 |