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「放送」1936(昭和11)年7月号78〜79ページに小森幸正先生の皆既食放送風景の原稿と観測中の写真が掲載されています。 数少ない当時の雑誌や新聞に掲載されている、アナウンサーの名前などをつなぎ合わせていきたい。 わかっていることは、 小森先生が、リレー用の見本原稿を書いていること、 女満別での皆既日食の放送は、札幌放送局の三浦巌、中村重尚の両アナウンサーが担当していることでした。放送のネタを拾いに、各観測隊を訪問している。13:29 〜 13:30 時報
13:30 〜 13:50 日食実況観測(女満別、中村アナ)
14:10 〜 14:19 ニュース(東京)
14:19 〜 14:20 時報
14:21 〜 リレー放送開始。各1分30秒。間隔15秒。カッコ内はアナ名。
鹿児島(斎藤)、熊本(長倉)、長崎(石井)、福岡(柴田)、小倉(増井)、松江(藤井)、広島(原岡)、高知(村山)、徳島(伊達)、岡山(小此木)、大阪(井上)、京都(摩尼)、名古屋(朝倉)、福井(高橋)、金沢(富岡)、富山(井村)、浜松(金谷)、静岡(船越)、長野(上松)、新潟(高月)、前橋(岡部)、東京(中村)、仙台(大木)、秋田(貝山)、函館(湯本)、札幌(山村)、旭川(生方)※局舎屋上で観測した。天気、かけ具合、明暗の程度等を放送)
※ 6月19日読売新聞記事などを参考
15:09 〜 15:29 皆既日食生中継(女満別、三浦アナ)
15:29 〜 15:30 時報
15:30 〜 15:40 日食状況(女満別、中村アナ)
16:29 〜 16:30 時報
17:00 〜 17:30 各地の日食観測ニュース(女満別、中村アナ)
現地の放送所は、女満別小学校の校庭にあった。お隣は東京天文台(現在の国立天文台)であり、望遠鏡を覗く、早乙女博士(左)当時の絵葉書が残っています。この時の赤道儀は二台製作され、一台は東京天文台の火事で消失し、もう一台は畑中武夫博士が木製電波望遠鏡製作の際の架台として活用しました。御子柴廣氏、森氏によって野辺山に復元され、今回の日本天文遺産矣認定されています。
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