[結婚相手選びとセックスにおける残酷な現実] 精神分析学を創始したフロイトは、ヒトは性的欲望を無意識に抑圧していると考えた。
エディプスコンプレックスの男子は母親に性愛感情を抱くが、父親に禁じられて怯えている。このことはまったくでたらめだとわかった。
近親婚は遺伝学的に極めて不利な繁殖方法で、両性生殖する種はすべて血縁度の高い異性とのセックスは避けている。イスラエルのギブツ
では家庭から切り離して託児所で共同保育するが、ここで育った幼馴染同氏は殆ど結婚しない。人間には「幼年時代を共有した異性には
性的関心を抱かない」という本性が埋め込まれている。哺乳類の多くは。排卵期になると雌の生殖器が赤く変色するなどして交尾を誘い、
雄はそれを見て発情する。雌が受胎可能でない時期は、雄もセックスに興味を示さない。進化論的な適応としては、生殖にとって無駄なこ
とはしないこの仕組みはとても合理的だ。ところが人のメスは排卵を隠ぺいして生殖可能な時期をわからなくし、受胎できるかどうかに
かかわらずセックスできるよう進化した。メスの排卵期を知ることが出来なくなったオスは、いつでもどこでも発情してセックスを求める
ようになった。この性への妄執が知能の進化や文化の成立をもたらしたと考える研究者もいる。
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