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ネアンデルタール人に関する本が増えている。「人類はできそこないである」「人類の起源」「性の進化史」
男性誌の「週間プレイボーイ」にまで記事が書いてある。それは昨年のノーベル生理学・医学賞の受賞内容が
「ネアンデルタール人の遺伝情報の解析と研究」だったからだろうか。以下「人類はできそこないである」から
ネアンデルタール人が今、スーツを着て街を歩いていても違和感はないだろう。身長は現代人より少し低く、体
形はちょっとずんぐりむっくりしている。違いと言えば眉のあたりの骨がちょっと出ていて彫の深い顔立ちで、
鼻腔が大きいので鼻が盛り上がって大きく感じられる。顎が少しごつい。脳の大きさはあまり変わらず、むしろ
ネアンデルタール人の方が少し大きい。80万年前ネアンデルタール人とホモサピエンスの共通の祖先はアフリカ
に住んでいた。その後約60万年〜50万年前に分かれてホモサピエンスはそのままアフリカに残り、ヨーロッパや
西アジアへ進出したグループがネアンデルタール人ですホモサピエンスがアフリカを出てヨーロッパに広がるの
は約7万年〜6万年前です。ネアンデルタール人が絶滅するのは約3万年前なので、ホモサピエンスとネアンデルタール人は数万年間は
ヨーロッパで共存していた。現代人の細胞の中にはネアンデルタール人のDNAが1〜4%ほど残っていることが発見された。ノーベル生理学
医学賞受賞のスバンテ・ペーボ博士は、新型コロナ感染重症化に関するゲノム領域がネアンデルタール人由来だという論文を発表した。
ネアンデルタール人が絶滅したのは感染症の流行ではないかと言われる。ネアンデルタール人は人口が少なかったのでちょっとした出来事で
絶滅しやすかった。
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