昨夜は、モーツァルトの晩年(といっても30そこそこなわけだが)の弦楽四重奏曲を、
彼の全作品を網羅したCDのセットの内から聴いた。
演奏団体は、ウィーンの「フランツ・シューベルト弦楽四重奏団」。
この団体を知ったのはこのセットによってだが、
録音の優秀さと相俟って、
透明感溢れる伸びやかさが、まずは、何とも心地良い。
しかし、それだけではない、
その底に、しみじみとした何かが通っている。
月並みな表現だが、作曲者への深い愛着と共感(?)
彼らの演奏によって、私は、
モーツァルトに、相まみえているようなものだ。
心地良く、しみじみとさせられ、
やがて、作曲者を介して同朋愛に包まれるのだ。 |