今日も薄曇りですが蒸し暑いです。 カワラナデシコ(セキチクと同じ仲間)の画像です
「ナデシコ(撫子)」 ナデシコ科ナデシコ属の多年草。ナデシコの仲間は、世界に約300種が分布。
優しい草姿に可憐な花を咲かせ、香りも魅力。 多くの人に愛され、古くから品種改良が続けられている。
セキチク・カスミソウ・カーネーションも同じ科の植物。他にも、カワラナデシコ(河原撫子)、
ハマナデシコ(浜撫子)等日本に自生している品種もある。
平安時代に中国から渡来した「カラナデシコ(唐撫子、セキチク(石竹))」に対して、日本固有の在来種
を「ヤマトナデシコ(大和撫子)」と呼んでいる。 この言葉は強く美しい日本女性を称える意味で良
く使われる。 秋の七草の一つであるカワラナデシコは、河原よりも日当たりの良い野原でよく
見かけられた。最近は見かけられなくなり、一部地域では、環境省指定の絶滅危惧種になっている。 花弁
の先が細かく切れ込んでいるのが特徴で、フワフワと風に揺れる様は、なよやかな美人の形容にふさわしい花。
ナデシコとは、「撫でし子」。撫でて慈しむ対象。茎は真っ直ぐに立ち、枝分かれした先端に可憐な花をつける。
思わぬ風に痛めつけられることもあるが、うちなびている様は風情がある。 花言葉…「純愛」「貞節」…
花の繊細で清楚な印象に因む。 万葉集に「なでしこ」は26例登場するうち、11例が大伴家持の歌。彼は、早逝
した恋人のことを、なでしこの花に例え、彼が愛してやまなかった花のようです。 とすると、
なでしこをもって、美しく優しい女性の例えとすることは、1300年前からあるということになる。
「なでしこが その花にもが 朝な朝な 手に取り持ちて 恋ひ(こい)ぬ日なけむ」 大伴家持 (巻3-408)
(あなたが なでしこの花であったらいいのになぁ。 そうであったなら、毎朝毎朝大切に取り持って愛でて慈し
みましょうに) 「なでしこが 花見るごとに 娘子(をとめ)らが 笑(ゑ)まひのにほひ 思ほ
ゆるかも」 大伴家持 (巻18-4114) (なでしこの花を見るたびに あの娘(こ)の 笑顔のあでやかさが
思い出されてならない)
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