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高松の予想気温29-23度、午後は曇り一時雨。
ギャラリーは、ベニアシの鉢に飛込みで生育したネジバナ。 カマキリの子どもが餌を探しに来ていました。
ネジバナ(捩花、ネジリバナ、モジズリ) 花茎10〜18p。ラン科ネジバナ属の小型多年草。湿った日当りの良い、背
の低い草地で生育。 花色は、通常、桃色で小さい花を多数、細長い花茎に、密着させるようにつける。その花が、
花茎の周りに螺旋状に並んで咲く「捻れた花序」が、和名の由来。 右巻きと左巻きの両方あり(比率は大体1対1)、
中に は、花序が捻れないものや途中で捻れ方か変る個体もある。 庭園の芝生の中にもみられ、山野草の鉢等に落
ちた種子が発芽して強健に育つ。都市部でも普通に繁茂し、雑草扱いされる。一方、同一個体の長期栽培は、大変難しい。
植替えると、土中の共生菌との関係を撹乱させ、枯死する場合が多い。 花言葉…「思慕」(相手を思い、慕い恋
い焦がれる意味)。 次の万葉集の歌(作者不詳)に、ちなむと言われる。
「芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古(ねつこ)草(ぐさ) 逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも」
(この「ねつこ草」は、ネジバナのことで、ネジバナの様子を、恋に悩み苦しむ様子に例えて、「あなたに逢うことが
なければ、私は恋に苦しむこともなかったろうに」。
ベニアシ(紅葦 別名ベニヨシ、英名Common reed)」 イネ科ヨシ属の多年草。 その名のとおり秋になると、葉先
や茎が赤く染まる小型の葦の仲間。 漢名は「蘆」が正式で、別名に「葦」「芦」「葭」「浪速草」などがある。
和名「ヨシ」は、元々本来の呼び名「アシ」が「悪し」に通じるのを忌んで(忌み言葉)、逆の意味の「良し」と言い
替えたものだが、関西では「ヨシ」、関東では「アシ」が一般的。標準和名としては、ヨシが用いられる。 真っ直
ぐに伸びる茎は木化し、竹ほどではないが、材として古くから様々な形で利用。古くから、詩歌にも詠まれた。
「和歌の浦(うら)に 潮満ち来(く)れば 潟(かた)を無み 葦辺(あしへ)をさして 鶴(たづ)鳴き渡る」
山部赤人 巻六-九一九(和歌の浦に潮が満ちて来ると、干潟(ひがた)がなくなるので、葦の生えている岸辺を
さして、鶴がしきりに鳴き渡って行く)。 17世紀の仏の哲学者パスカルは、「宇宙の無限と永遠に対し、自己の弱
小と絶対の孤独に驚き、大自然に比べると、人間は一茎の葦のようなもので、最も弱い存在である。しかし、人間は単
なる葦でなく『考える葦である』」と言う名言を残している。 それにちなんで、「考える」「哀愁」「音楽」がアシ
の花言葉。
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