約20年前から、徒歩10分程の団地外周部にある森の中で家庭菜園を楽しんでいます。
印旛沼一帯は2万年前には北総台地の北部が浸食谷となったところに、温暖化による海面上昇で内陸まで海になりました。その後、鬼怒川の洪水により土砂が堆積し、入り口が閉ざされ、土砂堆積の進行により地面が広がり平野が出来、そして印旛沼も形成されたそうです。人は台地の森の中に住み、土砂が堆積したところを水田にしました。畑も森の中にあります。この地方では香川県のように田圃の中に住居と畑はまずありません。
森に囲まれた70坪ほどの畑で、小鳥のさえずりや虫の鳴き声を聞きながら、全て手作業で土を耕し、種を蒔き、草をむしり、収穫を楽しんでいます。作業をやっている時は頭の中が空っぽになります。春から8月始めまでウグイスが鳴き、つがいの雉が数メートル先まで歩いて来ます。収穫時期になると、鳥や獣たちに狙われますので網や防護柵を設置します。元はと言えば、我々が住宅開発で彼らの住み家や餌場を奪ったのが原因であり、申し訳ないとその都度思います。
300年ほど続く、れっきとした農家の生まれですが、あまり農業を手伝わなかったので、この程度の菜園ですが、当地区に合う作物の栽培マニュアル作成、連作障害を避けるための畝毎、年毎の図面作成、作業記録等をパソコンで管理しています。これは単なる趣味によるもので、全く農業技術向上には結びついていません。
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