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部屋の本の整理をしていたら、写真(1)の、懐かしい「悲しき玩具」が出てきた。表紙もよれよれで、中も茶色く変色してしまっていた。専門書やアルバムなどの大半を断捨離したのだけれど、この本を残していたのかと、自分ながら深い懐かしみに襲われた。この本は小生が早稲田大学に合格した時、中学3年のクラス担任であった国語の宮本先生のご自宅に報告に行ったときに頂いた本なのだ。中3年の夏休みの課題で、「現れた怪人」という短編小説を書いて提出したら、それをクラスの皆の前で先生に読まれてしまった。恥ずかしかった!先生は小生が早稲田大学の文学部にでも行くと思われていたのかも知れないが、理工学部に行っても、これからも小説を大事にしなさいというメッセージだったのだろう。
この本を隣の部屋から持ってきたときの先生の顔を、今でもはっきりと覚えている。大好きな先生だった!
写真(2)は、その本の中の石川啄木の和歌に共感した部分に付けてあるマークだ。改めて見ても、何故その歌にマークを付けたのか迄は記憶にはない。ただ、大学1年の時に自炊をしていたので、兄と食べた夕食後くらいに読んだんだろう。18歳の頃だ。
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