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シニアスキー達
by IRIE at 2024/2/28(水) 17:15:16 No.20240228163045  削除コメント

今日は昨日よりまた人が少なく、小生の知合い達が随分目立った。
隣のマンションに住んでいる方のお姉さんなんだが、最新の癌調査を受けた結果の、身体中癌が黒い点となった写真を見せて貰った。見ているこちらが顔面蒼白になりそうだった。それでも彼女は埼玉から毎週鈍行でこちらに通い、朝の8時のリフト一番乗りくらいから、午後3時くらいまでみっちり滑っている。息子さんが北海道に転勤になり、この3週間で2度程北海道で滑ってきたようだ。もう一回北海道に行くと言っている。そんな彼女の癌が少し小さくなっているんだって!人間の自己免疫力というか、自己治癒力というか、凄いものがあるんだなと教えられている。スキー検定では2級も受からないレベルだが、こちらからああだこうだとは言わないことにしている。
奥さんが尾てい骨の癌で尾てい骨を取り除いてしまった十年来の知り合いの彼は、今日も一人で黙々と滑っていた。お昼には引き上げたようだが、ちょっと寂しそうだ。それでも、彼自身が元気でいないと家庭が湿っぽくなるに違いない。耳がきこえ辛いようで、話しかけると逆に辛そうなので、敢えて声を掛けないようにしている。彼もまた、2級に届かないレベルだが、毎日滑っている。
昨日久しぶりに同じマンションの友人が東京から滑りにやって来た。彼は2年ほど前に脊椎間狭窄症になり、手術を失敗すれば車椅子になるところだったが、手術がうまくいってスキーができるところまで回復したようだ。ただ、脊椎に爆弾を持っているのは避けようがないようだ。今日の滑りをみている限りでは、背中に無理なストレスがかからない滑りをしているようで安心だ。
平日にスキーを滑っているとのどかな風景に見えるが、中味はそうではない。我々シニアスキーヤーは、スキーができることをしみじみと喜んでいる。雪の中をくるくる回りながら落下することの楽しみは、生きる喜びにも繋がるのだ。

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