このところ昼は長野から送ってきた蕎麦が定食になっている。蕎麦といえば、人によってはアレルギーのもとになる。このアレルギーは、きつく場合によっては死に至ることもある。
小生がこのことを知ったのは、学生時代だから50年以上も前になる。北大の学生食堂でうどんを食べた学生が死亡する事件が発生した。その学生は「蕎麦アレルギー」で、そのためにうどんを頼んだのだが、うどんの湯がきとそばの湯がきが同じものを使っていたため、少量残っていたそば粉が原因で死亡してしまった。
逆に、福田赳夫首相は、蕎麦が好きで昼食はそば一辺倒だった。サミットにも、蕎麦職人を同行したが、これは外務省の忖度だった。この事実を知った福田総理は、直ちに「そんな無駄使いはやめろ」と蕎麦職人の同行を中止させた。
福田総理ではないが、私もこのところ蕎麦中毒症状を呈している。長野の腰の強い蕎麦の魅力に取りつかれてしまった。
まだ現役のころ、愛宕山近辺に有名な蕎麦屋で「信濃」と云う店があった。30年前でザルそばが1200円くらいだった。昼時に15分くらい待たされる。韓国やフランス大使館の役人も来ていた。時折、通産大臣も秘書官と一緒に待たされていた。
そばが好きだという友人を、そこに案内したら、「歯が折れる」といって「私の趣味にあわない」と云っていた。田舎蕎麦ではなく、江戸流の白くて柔らかいのを食べなれていたらしい。
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