一昨日の日曜も、郊外へと出かける。人気のない林に踏み入り、空を仰ぎつつ農道を車で戻ってきたとき、空と風と緑陰に私の心とからあが溶け込みそうに心地よくなった。
車の座席に掛けたものの、直ぐに出す気になれない。ふと思いついて、郊外への途中で買ったばかりのCDをカーステレオでかけてみた。女性のソロに導かれて無伴奏の混声合唱が歌い出す ー 「歌いましょう」というタイトル。そして2曲目が、「私たちもまた価値ある民」。フィンランド民謡の合唱曲。
その夜も、自室のコンポで、このCDをかけてみた。音質は、カーステレオと比較にならない。しかし、これらの曲は、まるで野草のように、あのときの風情になじんでいた ー 風と空と緑と私、そして歌。 |
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